老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

とてもテキトーな介護してます

昨日、3年ぶりくらいにお墓参りに行ってきました。うちの墓は元々父親の家があった所の近所なので、車で2時間くらいかかり、ちょっとサボってました。

ついでにご無沙汰しているところに挨拶などして、と思うと、夕食時間に帰り着けないかも知れず、念の為夕食を姉に出して貰うように、前もって頼んでおりました。

もちろん、チンして温めて出すだけにして準備しています。

そして、21時頃戻ってみると、父親はベットにゴロンとして、食事は準備したそのまま、出されていませんでした。

ちょっとキツそうな様子で、「もう寝る?」と聞くと、うなづくので、リハビリパンツのパットだけ交換して、電気を消しました。

お腹空いて寝れないか‥など考えましたが、1時間経たないうちにスースー寝息が聞こえてきました。いつもと同じ。

認知症の方で、食べたのに「食べてない!」と怒る場合が多いけれど、逆もあるのですね。

翌朝の朝食は少し豪華になり、言葉も優しくなるのでした。

認知症の人にとって、在宅介護がベストとは限らないと思う。

陽が落ちてから、ようやく汗をかかない空気になりました。

そろそろ、毛布や衣替えを考えないと。

自宅で介護して、仕事も介護施設だと、いろいろな方や家族の方々の話を聞きます。

私は現在、在宅介護していますが、私が無理と思ったら、親が嫌だと言っても施設へ入居して頂くつもりです。近所の施設のかかる費用も調べて、姉にも説明しています。

父親はデイサービス大好きなので、今利用中のデイへ通えるならば大きな混乱は無く、慣れると思うし、実際週に6日も通っていると、家では食べて寝るだけの感じです。

職場の利用者さんや家族の方々の中には、自宅より施設で生活した方がいいのではないか、と感じる方がおられます。

一部分しか見えないし、他人なので大きなお世話とは思います。しかし、自宅で頑張り過ぎている家族は、施設での生活がイメージ出来ないのと、施設は可哀そうという世間全体の空気がまだ根強いように感じます。施設職員による虐待事件の報道が、さらに悪いイメージに輪をかけて。

そして、国は在宅介護を推進、高齢者を地域全体で支えていこうと声は高らかですが、現在では結局家族の負担が大きくならざるを得ない状況です。

嘆くだけでは仕方ないので、本人と家族が出来る事は、ケアマネージャーにお任せではなく、できる限り自分でも調べ、実際にいろいろな所を見てみるのがいいと思います。通所でも入居でも、そこに居られる方々や、雰囲気とか匂いとか‥

何ヶ所見ても、見学はタダですから。

くよくよ悩むと介護はできない、と思う。

認知症父親相手では、怒りを前面に出さない方がスムーズに事が運ぶ、と語ったばかりで、今日は無理でしたね〜。

また、夕飯後の歯磨きで一悶着。元々野菜嫌いなので、野菜のスープは残すかな?と思いつつ出したのですが、ちょっと台所に行って戻ると、うがい水を出す為に置いてるボウルに、スープを空けてその中に器を置くという有様で‥

「なんでこんなこと!」と怒りながら歯磨きし、うがいをさせたのでした。

犬が居た頃は、その後彼女の顔を見たり、一緒に散歩に出るうちに気持ちが穏やかになったけれど、感情をなだめるのに時間がかかります。

認知症の人が見ている世界を理解しようとは思うのですが、腹が立つものはしょうがない。

自分の感情を否定する事なく、考え過ぎず、身体を動かしたり気分を変える、それで介護を続けられていると思います。犬との生活で教えられた事です。

まだまだ、修行は足りませんけども。

 

誤嚥性肺炎後、認知症の父親の歯磨きに苦労します。

ヒゲ剃りや歯磨きといった、生活の習慣も毎日毎回、促して側で見届けないとやりません。

5月に一旦体調崩してからは、洗面所まで移動に相当な時間を要するため、テーブルに歯ブラシとうがいコップを持って行く、というサービスをしていますが、それでもスムーズに事が運ばない方が多くなりました。

以前から、食事中のムセが多くて、歯磨きだけは譲れないと思い、頑張ってしていました。歯医者さんに行くと何の抵抗も無く口を開けるのに、歯磨きを促してもいつまでもやろうとしない時に私がやろうとすると、途端に怒りだします。

先日、いつもの様に歯磨きセットを持って行った時、まだ食事中だったので、歯磨きセットを横に置き、「終わったら歯磨きしてね」と伝えました。

しばらく後、当然歯磨きセットは全く手を付けておらず、「歯磨きしないと」と声をかけると、「もう、済んだ。」と‥

この現場の状況で、なんとしらじらしい嘘を、とムッとしながらも「済んでない」と事実を告げて歯ブラシを握らせると、渋々歯磨きを始めました。

その時は嘘ついて、と思って腹が立ちましたが、本人は嘘を言ったのでは無く、本当に終わったと思ったか、あるいは終わったと言えばその場が丸く収まると思ったか、ではないかと推測しました。

腹立たしい感情でイッパイになって対すると、相手にもその気持ちが伝染するので、そんな時は敢えて仕事の様に淡々と振る舞う方がいい、と2年の付き合いで学びました。

解っていながら、そう出来ない事の方が多いですけど。

 

嚥下障害と認知症の方のお食事

父親は、先月誤嚥性肺炎のため、1週間入院しました。

その後、ゆっくりと食欲も戻り、食事量は入院前程度になりましたが、

食事中のムセはあります。

ドラッグストアで、嚥下困難用の食事のパックを買おうとしましたが、どれもお高くて買う気になりませんでした。

食べ易そうなものを手作りすればいいのでしょうが、父の偏食もヒドくなっているので、作った物を箸も付けない事もしばしばでした。

認知症のためでしょうが、まず見た目で判断するようです。おかずは全く食べず、白ご飯だけ食べる事もあります。

作った物を棄てるのも腹が立ち、最近は父親が必ず食べるであろうものを出すようにしています。

で、最近のヒット製品がこれらのウナギの蒲焼きモドキであります。

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認知症の方の介護には、多くの人を巻き込みましょう!

昨日は娘の所へ、お泊まりしました。

古くからの友人と、ゆっくり飲みながら喋り、楽しむためです。

車で1時間の場所でも、泊まるとなると、父親の夕飯と寝る準備、朝ご飯とデイサービスへの送り出しが必要で、そこは近所に住む姉に頼みます。

姉は実家に泊まる事は無く、用事が済めば帰るため、夜中は父親1人になり、心配ではありますが、敢えて月に1回くらいは予定を入れております。

もちろん、自分の気分転換のためですが、介護の実際を知ってもらうには、短時間でも任せてしまう方が有効です。

今後、要介護者が増え、介護保険サービスは年金と同じく削られる一方で、老若男女が介護に関わらなければならないのですよね。

介護される方の状態にもよるでしょうが、出来る限り周囲の人に頼んでみるのが良いと思います。

先日20才になった娘が家に来て、私が仕事だったので「様子だけ時々見ててね」とお願いしていたら、床に座り込んでしまった父親をベットに上げて寝かせてくれていました。 困ったなりに、考えて対応しておりました。

介護では、避けられない排泄の問題。

母が、祖母の介護をしていた時には、布オムツを使っていました。私は、それを洗う人の大変さは考えず、染み付いた臭いが嫌だな、と思うだけでした。

今、使い捨てられるパンツやパットが無かったら、何回となく父親に対して殺意を覚えていたはずです。

本当に紙のパンツはありがたく、もう10年近く使わせてもらっています。

3か月前迄は、時々、濡れて気持ち悪いとか、便意があったりでトイレに行っていました。そんな時は大抵、トイレの中やズボンが、大変な事になっています。そうでなくても、便器周囲は汚れることが多く、掃除の毎日でしたが、パンツやパットは新聞紙に包んで捨てる事が出来るので、時間と手間が随分省けます。

現在は、尿、便意ともに全く無く、デイサービスでは時間ごとトイレへ誘導してもらっていますが、家では朝と寝る前にパットを交換するのみで、殆どトイレに入らないため、家のトイレは掃除回数がぐんと減りました。

ただ、週1回くらい、朝起きた時に、シャツやズボンが尿で濡れていて、服と防水シーツ全部洗濯、という日がありました。決まって、私が仕事の日の朝です。

単価の安さで選んで買っていた、リハビリパンツだったので、再検討することに。

ドラッグストアによっても、リハビリパンツやパットの品揃えが異なり、いろいろなメーカーのものを試して、値段も考えて、現在使用の物にしてからは、殆どモレがなくなりました。

しかし、試すのも、1袋が枚数が多くて、ハズレだった時は無くなるまでモレを覚悟して使ったりしました。たまに1枚や2枚入りのお試し用を売っているのを見かけますが、全メーカー全種類、お試し用を作ってくれるか、ドラックストアで希望者には小分けして売ってくれたら、皆さん試用し易く助かるのではないかと思いました。