老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

今更ながら、仕事と日常は別物の介護

認知症介護についてはプロです。

そう思って正直なめていた事は否めません。

認知症の人の世界を理解し、寄り添って生活出来ればお互いにとってベストな状態です。そこまで出来なくても、少なくとも私は穏やかに生活出来るものと考えておりました。

同居後、すぐにそんな一方的な考えが甘すぎる事が解りました。父親はもうアクティブに動きまわることもなく、デイサービスも喜んで行き、対応に困り果てる様な事は無いはずでした。しかし、私の言う事は本当に右から左に抜けていく様で、同じ言葉を4〜5回繰り返し、それでも届かないと、徒労感を感じ、仕事に出る時間などは、イライラが高じてしまいます。

これ程感情的にものを言う事は今まで殆ど無かったため、そんな嫌な自分を見ることもさらに嫌になるのでした。

 

子育ての時は、一時コンチクショウと思う時があっても、可愛い寝顔など見たら、その日の嫌な感情がキレイに流れてしまい、新しい朝が来たものでした。

今、嫌な会話も、相手は内容は何も覚えておらず、私の方はしっかり覚えているるため、気分がリセットされにくいのだと思います。

そして、子供の可愛い寝顔を今は、犬がやってくれています。

親と疲れる会話の後、朝夕1日2回の散歩で、たかが外を歩くだけで嬉しそうにシッポをフリフリ歩いているのを見ると、自然と笑みがこぼれます。

 

認知症の親父と生活する。

8年前に母が亡くなり、

それから1人暮らししていた父親が、認知症の進行の為1人暮らしが困難になり1年半前から同居しています。

それまで勤めていた会社を辞めて、実家から通える職場を探してパートで働き始めました。

職場を変え、家族と別々に暮らしてまで、と思わない訳ではありませんでしたが、父親は12年位前から前立腺癌、9年前には食道癌を患い、食道癌の方は手術出来ずに化学療法と放射線療法のみで経過を見ている状況です。

正直、そんなに長くは生きられないだろうと思い、今まで通りの生活を続けることに手を貸そうと考えました。

が、そもそも人間が神様や仏様の領域の余命など、予測すること自体大間違いである事を思い知らされています。

最近、検査さえしていませんが、食欲だけは衰えず、出せば出しただけ食べます。

GWなど関係ない。介護と犬の散歩。

認知症の84才の親父と同居しています。

週6日デイサービスに行ってるので、朝と夕方の関わりで済んでいます。

夜は早目に就寝し、夜中に目覚めても暴れたりすることは無く、

たまに朝、玄関が全開になってる程度なので、随分と楽な方だと思います。

それでも、簡単な日本語が通じない人とのコミュニケーションは結構イライラするもので、たまに気持ちが折れそうになることもあります。

パートで仕事に行ってますが、スタッフと仕事の話をするだけで、

普通の会話に飢えている事に気付く次第です。

しかし、うちには11才になる犬が居まして、こちらも、あまり言葉が通じないのですけど、苛立つどころか、一緒に歩くだけで、ささくれた気持ちも穏やかになってしまいます。

大型連休でも、好きな人(犬)と一緒だと、特別なところに行かなくてもいいんです😄

 

仕事で介護に関わって10年以上経ちますが、実際の身内の介護、認知症の親との生活と、大切なワンコに教えられることなど書き記していきます。

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