老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

呼吸困難の犬、症状と過ごし方について

5月の終わり、呼吸が苦しそうな犬との過ごし方を迷っていましたが、今は考えたり、迷ったり出来る状態ではなくなりました。

歩き回っている時は呼吸回数120〜150回/分で、寝ている時間が短く、1〜2時間もすると歩き回り、壁にぶつかっても10秒とジッとしていないため、濃縮酸素も殆ど吸入出来ません。

昨日は夕方からウロついていました。そのうち疲れて横になるだろうと思っていたら、朝の8時まで、少しの休憩もせずに歩き回りました。2日前から少しのミルクと水だけしか摂っていないのに、何がここまで動かしているのか、本当に不思議です。

人なら考えられないことで、主治医に電話で相談しても、見守るしかないと。個体差があり、症状と経過は他の犬とも比較出来ないし、後は睡眠薬を飲ませるのか、ということらしいです。

今日も日中、合計2時間くらいウトウトしましたが、歩き回っています。

つかの間の

f:id:roujinwanko:20170616143742j:plain安らぎの時間。

乳ガンと肺ガンターミナル期、うちの犬の症状と対応

どの様な病気でも、進行の度合いや元々の疾患、環境によって経過は一様では無いのですが、癌末期といっても、毎日過ごしていて状態が悪くなる一方とは限りません。

この2日間勤務だったので、職場に連れて行きましたが、そこでは歩き回る事はなく、殆ど寝ていました。うちに帰ってから、息が荒くなったりしています。

食べなくなったと思い、気落ちしていると、好きな物(と人間が思っている)以外の物や、時間によって食べたりしています。

私にとっては、低酸素による痙攣が恐ろしいので、痙攣が起きた翌日は、歩き回っている時も、少し立ち止まったら酸素マスクを口元に持っていって吸入させています。クーラーつけた部屋に酸素濃縮器を置き、眼が見えないので、ゴツゴツぶつかりながら歩き回るのを、1〜2時間マスクを持って付いて回ります。そうしていると、今のところ痙攣までは起きていません。

酸素の効果がどの程度なのか解りませんが、私に出来ることはそれくらいしか思い付きません。そして腫瘍がもっと大きくなり、肺の殆どを占めてしまったら、いくら酸素を送っても取り込んでくれないことになります。

日毎に寝ている時間は短くなっており、時々フラつきながら、困った様な顏で歩き回っていることが多くなりました。今日は3〜4時間ウロウロしています。

私もつらいけれど、傍に居れるだけでもありがたいと思います。

乳ガン、肺ガンターミナル期、うちの犬の症状

認知症の介護について書こうと思っていたのに、大切な相棒の方の病が進行してしまいました。私は看護師という職業柄、多くの人の終末期を見て来ましたが、言葉でのコミニュケーションが出来ない、犬については全く戸惑う事が多過ぎます。だからこそ、先入観に捉われずによく観て考え、プロ(動物病院の先生)に相談し、お世話していくことが大切と思います。

5月中旬、急に呼吸状態が悪化しましたが、抗生剤を飲み、一旦は近所の散歩も可能なくらい改善。咳など肺炎の症状は無いのですが、徐々に呼吸困難は強くなってきているようです。

最近は朝と、夕方から夜にかけて呼吸が荒く速くなり、その時必ず出口を探すように、歩き回ります。余計に酸素を消費するので、ジッとしておいて欲しいのですが、止められません。部屋の隅や壁にぶつかり、しばらく困った様な表情で途方に暮れて違う方向へ歩き出す。時々フラつきながら1時間から2時間、呼吸回数は1分間100回を超える速さの時もあります。朝より夕方の方が症状も表情も険しく、私は酷くぶつからない様に見守っておりました。その様子は庭でも部屋の中でも同様です。

3日前の夕方、この日は仕事で一緒に連れて行き、うちに帰ってからウロウロし始め、1時間程後に漸く落ち着いたと思った時、また低酸素による痙攣(と思う)が起きました。肺炎が落ち着いてからなかった事なので、油断しておりました。脚が少し突っ張ったと思ったら、眼を見開き、身体が仰け反り、開けた口からは紫暗色の舌が伸びきり、涎を流して、とっさに抱き抱えて酸素マスクを当てるのですが、腕から逃れようとし、大声で鳴いたのです。今迄聞いたことが無い、酷く殴られたかの様な叫びでした。その後腕の中でしばらく、眼を見開いたまま全身でハッハッハッハッと速い呼吸を繰り返します。5分か10分かそうしてから、ようやく我に帰った様な表情が見られました。それでもすぐに呼吸が楽になることは無さそうで、1時間位は荒い呼吸をして、ウツラウツラ寝始めたのでした。

痙攣が無くても呼吸回数は多くて、眠っている時以外はキツそうです。私も見ているとつらい気持ちにもなりますが、ただ一生懸命息をしている、犬の傍に居たいと思います。

犬の病状は少しづつ悪化して…

咳や喘鳴は殆ど無くて、毎日なんとか食べている抗生剤のおかげと思います。2日前までは調子が良く、少しだけ散歩してみたり、食べる物も久しぶりに手羽先と野菜の煮込みを半分くらい口にしました。

昨日から、呼吸困難が強くなった様で、困った様な表情で力無くウロウロ歩き回っている時間が長くなっています。苦しい場所からの出口を探すように歩き、その後グッタリと寝るのですが、今迄、真横に寝ていたのが、何回も起き上がったり、伏せに近い格好のままウツラウツラしています。

今日はその体勢で寝言を言って、シッポを振っていたので、夢を見てるのでしょう。今後どの様な症状が表れ、どれ程苦しい思いをするのか判らないですが、酸素マスクを持って回り、傍に居て見守るしかないと思います。

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現実逃避の休日

仕事は非正規のパートである事で、勤務日数は抑えています。

丁度月の半分、休みにしているけれど、犬の体調や気温は選べないので、これからどうなるのか…

今でも車の中では、時々落ち着かない様子もあり、呼吸が速くなると途中でも止まって外に出した方がいいのかと、オロオロ考えたりします。

職場に着いても、外の庭で大丈夫か、玄関の所へ入れさせてもらうか、様子見ながら過ごさせており、しかし勤務時間はシッカリ時間給分は働かねばならず、昼休み以外はあまり構う事は出来ません。今迄もそうだったので、そこは解っているのか、殆どゴロンと寝ています。

休みの日は好きな時に外へ出て庭をパトロールしたりしていますが、最近はやはり横になっている時間が長くなりました。一時期呼吸困難がひどい時は、身体を横にも出来ない感じでキツそうに動き回ったり、寝ても直ぐに起き上がったりしていました。私も心配で、苦しさだけでも取れないかと、イライラしながら様子を見つめたり、溜め息をついたりでした。

今は少し落ち着いていますが、決して癌が縮小した訳ではなく、肺炎が改善しただけ。いずれまた苦しい思いをするかも知れず、息が出来なくなるのが遠い先の事ではないことも頭では解っているつもりです。私は苦しい様子を見る事がつらいのか、死がつらいのか、多分その両方が耐え難く感じられ、考えたくない。

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終日横になって静かな呼吸音が聞こえている、休みの2日間、現実逃避。荻原浩さんの小説を一気読みして、アマゾンでまた、本を注文したところです。

進行した癌の犬が食べる物は人間の考えの考えが及びませぬ

ずっとドッグフードをあげていました。

引っ越ししてから、私が時間に余裕が出来て2年前からは、手作りのごはんをあげていました。

先ず、手羽先の先だけを圧力鍋で煮て、骨が指で潰せる位にして、野菜をたくさん投入。きのこやおからも入れて煮込み、小分けして冷凍保存します。

毎日、少しのご飯と混ぜてあげると、お皿がピカピカに光る位に食べていました。

乳癌の肺転移が判り、主治医の先生も食事制限しなくていいと言われてからは、愛犬用お肉もたくさん混ぜてたっぷり食べておりました。

呼吸が苦しそうになってからは、さすがに食べる量が減り、大好きなはずの肉も食べなくなりました。

抗生剤や抗炎症剤は食べさせないといけないし、鳥のレバーに埋めて食べさせていましたが、レバーも口にしなくなりました。

ついに人間用の肉も焼いてみましたが、見向きもしません。今は、肉巻きガムやアキレスなどの硬いおやつだけ、かろうじて食べています。薬はおやつに埋め込み、なんとか口に入れています。

先生は個体差が大きいから、食べるものをあげてね、と言われますし、もちろんいろんな物を並べてどれでも食べれるようにしていますが、今、うちの犬は乾き物だけです。先生も、珍しいですね、と言われてました。

犬が好みそうな物、と思っても、人間が考えるものとは必ずしも一致しません。焦らずいろいろと試していこうと思っています。

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呼吸困難がある犬との過ごし方はどうすればいいのか迷います

この一週間程、犬の症状は最悪を脱して、少し落ち着いたと言えます。

しかし、私はだんだんと気持ちが沈んできて、仕事が休みの日は、最低限の買い物、掃除、食事の用意をして、あとはずっと犬を眺めていました。

少し調子が良さそうな時、近所を一緒に歩いたりしましたが、あまり歩くと負荷がかかり過ぎると思い、すぐに帰って来ます。

スヤスヤと寝ている顔を見て、他に何もやる気がせずに、気がつくと夕方、父親がデイサービスから帰ってくる時間になっています。

今日は終日曇りでいつも程気温が上がらなかったため、つい、お気に入りの散歩コースに行ってみました。車で10分、小さなダム湖の周囲で、今迄の3分の1も歩かなかったけれど、シッポ上向きで歩いている時はきっと犬も楽しいのだろうと、勝手に考えていました。

うちに帰ってから、さすがにキツそうでしたが、薬入りのご飯も少し食べ、寝たので口元に酸素マスク置きました。

私の方は、久しぶりに犬の上向きシッポを見たせいか、こうして文字を叩く気持ちが出てきたところです。

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