老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

認知症のお薬について思うこと

うちの父親は、母が亡くなる前後、8年前から認知症の症状が表れました。

その後6年間1人暮らしだった事もあり、認知症に対するお薬は全く飲んでいません。

認知症薬どころか、定期薬も無く、たまに便が出ない時に下剤を飲むくらいです。食道と前立腺の癌も、身体の中でくすぶっているはずですが、症状にも検査にも出てきません。

職場のご利用者さんは、殆どの方が飲んだりパッチを貼ったりされていて、90歳代の方も、もれなく与薬されています。

で、父親認知症の薬を内服していたら、症状の進行を遅らせる事が出来たのか?と考えるのですが、血圧や糖尿病の様に数字で判定できないので、全く解りません。

当然、一般的なデータはあるはずですが、単に長谷川式簡易スケールの点数が変わらなくても、喜んでいられないのが、認知症です。

生活上問題になるのは、主に周辺症状であり、 副作用にしても殆どの場合、本人が的確に身体の状態を訴えることが難しいと思われます。

お薬開始後、しばらくの間は周囲の人が注意して見ていく必要がありますが、「飲まないよりまし」みたいに多くの方が内服されているのが不思議に感じております。