老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

認知症、父親のキーワード

一年前くらいから、父親と会話が成立しなくなる事が多くなり、私が何度説明しても知らんぷりする様になりました。何を聞いても返事さえせず、目を合わせず、その態度にまた、腹が立ち、という日々で。

簡単な事しか言っていないのに、まるで無視するかの様な態度に、相当イライラが募りましたが、ある時、私が言っている言葉の意味が解っていないのではないか?と思い至りました。

そう思って反応を見ていると、解らないからどうしていいのか、途方に暮れているような場面が多々ありました。

それからは、出来るだけわかり易い単語を繰り出すようにしていますが、嫌いなものや関心が無いものは、頭の中に残っていない様です。

「デイサービスに行くから、準備せな。」

と言うと、立ち上がろうとします。

大好きな「デイサービス」を何回も使って、動きの鈍くなった父親に動いてもらっていますが、デイ好きという方が珍しいと思います。ありがたいことです。

今日は、昔住んでいたところのお寺から住職が、お盆のお参りに来て下さったのですが、昔住んでいた地名を聞いた時も、父親の視線に力が入りました。