老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

認知症の父親と二人の生活になってしまいました

2週間前、愛するわんこが息を引き取り、家の中は父親と二人きりになりました。

生活に張り合いと潤いが無くなって、わんこの存在が大きかった事を思い知ります。

認知症父親は、自分から話しかけることが少なくなっており、犬が居なくなった事についても何も言いません。けれど毎日、庭に居て寛いでいる犬を眺めていたので、何かしら感じていると思います。

私にとっては、ことさらにいろいろ訊ねられない事はありがたいことで、自分の感情のままに悲しんだり、楽しい時を思い出したりする事が出来ます。

先週末、今は離れて暮らしている娘が来て、娘も10年近くわんこと一緒に暮らしていたので、その死を思い切り悲しむことができました。

同じ家に住んで暮らしている家族は、同じ世界を生きているように思いがちですが、父親認知症ではなくても、それぞれの認識する事実は同じではないのだと気付かされることが多くあります。

忙しくしていると、つい自分の正しさや感覚を他の人に押し付けそうになるので、自分の感情は大切にしながら、考えはしっかりと持ち、周囲の人との関係を築いていきたいと思っています。