老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

人間の側の勝手な予測と諦めについて反省。

うちの犬が乳がんと転移性肺がんになっていると言われて、5ヶ月が経とうとしています。

最近低酸素による痙攣を起こして、咳と喘鳴の症状が出てから、看取りを覚悟していた私は、もう坂を下る事しか考えていませんでした。ただ、苦しみを減らす為にはどうすればいいか、主治医に電話で相談して抗生剤を飲むと、症状は改善しています。癌という病名から、進行する、不可逆的なものと思い込んでいました。

見ていられない程の苦しそうな症状は、今のところないのですが、1日に1〜2時間位は落ち着き無く歩き回り、困った様な顔と下がったシッポ、何か訴えるようなクウンという鳴き声は、理解出来ない焦りや悲しさを覚えます。

看護師である私は、今迄何人もの看取りを経験しており、母親の臨終もありましたが言葉による意思の疎通が無いと、これほど不安で何も出来ない無力さを感じるとは思っていませんでした。

今朝、夢を見たのですが、犬と一緒に出掛けてそこで少し離れた時、犬が居なくなり必死で探し回って、焦って、探している最中に目が覚めました。すぐに現実の犬の姿を見つけ、安心したのですが、探し回っている時の気分はずっと続いていました。

今は犬が起きている時キツそうにしている事が多いけれども、寝ている時は穏やかな顔で、その時間が安らぎます。

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