老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

感情労働的介護と肉体労働的介護とはどちらが楽か?

認知症の家族と暮らす時、できる限り規則正しく、毎日同じ様なパターンを繰り返す事が安定をもたらしますが、いつもと違う反応の時があります。

不機嫌で、イライラしており、頑として動こうとしない、そうなると私のほうも「こんな、いつもやってる事になにをウダウダ言ってるのだ!」と腹が立ち、感情的に言葉をぶつける。

今回もまた、余りの不機嫌さにウンザリしながら、同様の事が以前にも3〜4回あったのを思い出しました。その翌日から発熱、咳、で動かないのではなく、動けなくなったのです。

姉夫婦を呼び、全く力が入らない55Kgの塊を抱え、車に押し込み、休日診療所へ。抗生剤を貰い、帰ってから、水分摂らせるのも一苦労でありました。以前は2〜3日で復活したのに、今回は5日経っても動けず、デイサービスに行こうにも1人では家からも出せず、連休明けるのを待って、病院へ再度連れて行き、車椅子とスロープの手配をして、突然の寝たきり老人のオムツを替え、ゼリーや水羊羹を食べさせ…。

毎回言葉をかけて、相手が動くのを待ち、しばしば苛立ち、その繰り返しも感情的に耐え難く感じる事がありましたが、今回のように一時的であっても、立つ事も出来なくなると、一気に私がやらねばならないことが増え、相当な時間を奪われることが解りました。

選択する事は出来ないですが、どちらが介護者にとっては楽なのか?と考えさせられた次第です。