老人とわんこ

認知症の親父と犬との日々

帰ってきた親父、デイサービスのチカラを思い知る

誤嚥性肺炎で入院していた父親が、ようやく退院出来ました。

一旦退院が決まった翌日から熱をだし、1週間延期になり、4週間で釈放されました。

退院後、2日間は支えてやっとの歩行状態。

今回も、入院前の状況に戻るのか、そのまま下降線を辿るのでは無いかと思われましたが。

直ぐにデイサービスを再開させてもらうと…

目が覚めたように、表情が戻りました。

昨日からは、また私に対して文句を言い出したので、大丈夫。

やはり認知症の人は、いつもの場所、いつもの生活で、ヤル気が出ると再確認致しました。

また、闘いの毎日です。

人間は、楽な方にはすぐ慣れる。

父親が入院してから2週間。

仕事帰りに病院に立ち寄っていましたが、それでも今迄よりも時間に余裕があります。

夕方に急いで帰る必要も無く、スーパーでもゆっくりと品物を眺めて買い物して、ビール飲みながら好きな本を読む、という生活であります。

父親が退院して、再び毎日の介護の事を考えると、正直憂鬱な気分になってしまいます。入院前は、さほど苦にもならず、私の生活の一部だったのですが…

入院などは一週間くらいが丁度いい、少し骨休め出来て、と思いますが、そもそもレスパイトのためでは無いのです。

今から病院で主治医との面談です。私が戻れなくなる前に、早く退院させてもらえるようにお願いして来ます。

ブログネタである父親が入院しました。

10日前、デイサービスから、「とても動きが悪いです」と連絡いただき、翌日病院へ行きました。

思い出してみると、今月に入ってから腹立つ事が多くなりまして、体調が悪かったんだと納得した次第です。

その時はお茶さえ飲まなくなっていたので、入院するしかないね、と前回入院した病院へまたお世話になりました。

入院時のCT検査で、胸椎近くのリンパ節が腫れてる、胆嚢の壁が肥厚している、膵管が太くなってる、などと説明されて、詳しい検査を受ける事になりました。

また、誤嚥性肺炎と思い込んでいましたが、遂に8年程なりを潜めていた癌が動き出したか、といよいよ覚悟しましたが。

結果は総胆管に小さな石があるだろう、ってだけでした。食道もキレイなもので、癌らしきものは全く無いようです。

もうリハビリの方に鍛えられているようで、病院に居るのが不本意な様子が伺えます。あと、数日の辛抱です。

まだまだ修行が足りませぬ。

毎日出来るだけ、機嫌良く過ごすように、心がけておりますが、自分の感情さえ思うようにはなりません。

数日前も久し振りにキレました。

父親に歯磨きするようにと歯ブラシを握らせたのですが、何を言ってもあちらの方をぼんやり眺めて知らんぷり。で、歯ブラシを取り上げて私がやってあげようとすると、「何をするか!」とすごい剣幕で怒ります。

私の頭の中でブチっと何か切れる音がして、父の剣幕以上に言い募りました。こうなると歯磨き自体は無理で、言葉も全く意味を持たなくなります。

認知症の法則「感情残存の法則」にあるように、私の顔と負の感情が結びついているのだろうな、と思います。しかし、私の方が我慢すると、胃に穴が開きそうなので我慢はしません。

自分で歯磨きをスムーズに終わらせるように、食事の後あまり時間を置かずに促してみているところです。

朝の歯磨きは、「デイサービスの迎え」という魔法の言葉で苦労が無いのですが‥。

ケアマネージャーに対して思うこと

父親が体調悪くなるのは、大抵病院が休みの日曜や連休中で、休み明けに状況が変わっている事が多くあります。

デイサービスの方々や、ケアマネジャーさんには申し訳ない事です。

特にケアマネさんは、事業所にもよりますが、1人の担当が35〜39人と聞きます。予定を組んで1日に2人の利用者や家族に面談出来たとしても、ほぼ1ヶ月かかり、その介護プランを管理し、他事業者との連絡など、大変な業務量だと思います。

そんな日々の中で、急な相談や変更は、正直言ってツラいものがあると判っていますが、仕方がない。

5月の連休中に、どうにか歩いていた父親が歩けなくなり、寝返りさえ出来なくなって、連休明けに連絡入れました。「至急、電動ベットと褥瘡予防マットレス、車椅子が要る!」

ケアマネさんは、福祉用具の会社やデイサービスへ連絡して手筈整えて、数日後道具の搬入時、立ち会って下さいました。

その時、1番に「すごい、大変でしたねー。よく1人でされましたねー。」と言われました。ご自分も忙しいはずですが、まず、労ってくれて、それだけで信頼感は急上昇したのでした。

その思いは、後々まで残るものです。介護を仕事にしている者として、見習わなければと肝に命じた次第です。

認知症のお薬について思うこと

うちの父親は、母が亡くなる前後、8年前から認知症の症状が表れました。

その後6年間1人暮らしだった事もあり、認知症に対するお薬は全く飲んでいません。

認知症薬どころか、定期薬も無く、たまに便が出ない時に下剤を飲むくらいです。食道と前立腺の癌も、身体の中でくすぶっているはずですが、症状にも検査にも出てきません。

職場のご利用者さんは、殆どの方が飲んだりパッチを貼ったりされていて、90歳代の方も、もれなく与薬されています。

で、父親認知症の薬を内服していたら、症状の進行を遅らせる事が出来たのか?と考えるのですが、血圧や糖尿病の様に数字で判定できないので、全く解りません。

当然、一般的なデータはあるはずですが、単に長谷川式簡易スケールの点数が変わらなくても、喜んでいられないのが、認知症です。

生活上問題になるのは、主に周辺症状であり、 副作用にしても殆どの場合、本人が的確に身体の状態を訴えることが難しいと思われます。

お薬開始後、しばらくの間は周囲の人が注意して見ていく必要がありますが、「飲まないよりまし」みたいに多くの方が内服されているのが不思議に感じております。

介護における苦しみを考えてみました。その2

認知症父親と住んで、私にとって、辛かったのは感情的な問題でした。

ほとんどの介護者もそうだと思います。

説明しても解ってもらえない、止めても聞かない、疑われる、罵倒される‥。

いろんな本を読んだり、インターネットで認知症の理解と対応方法を仕入れましたが、腹が立つのはどうしようもありません。

そんな毎日の中で身に付けたワザは、「忘れる」でした。

全く忘れてしまう事は無理ですが、自分の機嫌を直すことに専念し、思いを引きずらないようにしました。

と言っても、ほとんどは意識的にやった訳ではなく、イライラの気分のまま掃除や料理を始めたり、犬と散歩すると、自然に目の前の事に没頭しています。風呂場や台所がピカピカになり、大量の野菜のみじん切りが出来て達成感を味わうと、気分は良くなってしまうのです。

現在の父親は症状が進み、言葉自体の意味が解らない事も多いようで、罵倒したくても、罵る言葉が出てこないのではないかと思います。

で、2週間に1回くらい「ありがとう」とか言うので、私の方が驚いてしまうのでした。